複数医学部で不正入試か 文科省、順大などに説明求める 女子・浪人で差

 東京医科大の不正入試問題を受け、医学部医学科のある国公私立大計81校を対象に実施している文部科学省の緊急調査で、柴山昌彦文科相は12日、複数の大学の入試で性別や浪人年数などにより合格に差異をもうけていた事例がみられると発表した。具体的な大学名などは明らかにしていないが、関係者によると、文科省では順天堂大(東京)など複数の私立大に詳細な説明を求めている。

 柴山文科相によると、女子の合格率の低い大学を中心に約30校への訪問調査を実施した結果、複数の大学で(1)募集要項などで説明がないにもかかわらず、性別や浪人年数によって合格に差異をもうけている(2)特定の受験生を優先的に合格させている-と見受けられる事例があった。

 柴山文科相は不正入試が「強く疑われる」と指摘。今後、医学部医学科のある全ての大学で訪問調査を実施し、事実関係の確認を急ぐ方針を示した。

 文科省は9月、81校を対象とした緊急調査で、8割近くの63校で過去6年間の入試における女子の平均合格率が男子を下回っていたと発表していた。このうち順天堂大の平均合格率は女子5・5%、男子9・2%で、性別の格差がもっとも大きかった。ただ、当時はいずれの大学も文科省に対し、女子を不利にするような得点操作はないと書面で回答していた。

 順天堂大は12日、産経新聞の取材に対し、「今後の対応を検討しており、現時点ではコメントは差し控えます」としている。

 文科省は今後、訪問調査の最終結果を年内にもまとめ、公表する方針だが、柴山文科相は「公正に実施されるべき大学入試で、このような事態に至っていることは問題だ」とし、大学側が自主的に事実関係を明らかにするよう求めている。

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