レンタル収納サービス 荷物預けて快適な住まいに

 衣類や本などの荷物を有料で外部に預けられるレンタル収納サービスが人気を集めている。最近では、荷物の預け入れ手続きがインターネットで簡単にできるサービスも登場した。

月額200円から

 自宅から気軽に預けられるのが寺田倉庫(東京都品川区)の「minikura(ミニクラ)」だ。ネット上で預け入れと取り出しの手続きができる。預け入れ時の配送料が無料で、宅配業者が集荷してくれる。

 「minikuraHAKO(ミニクラハコ)」は、預け入れも取り出しも箱単位。同社のサイトで箱を購入し、荷物を詰めて送るだけだ。月額保管料は1箱200円。

 預けたものを管理するのに便利なのが月額1箱250円の「minikuraMONO(ミニクラモノ)」だ。1箱30点までなら、荷物を1点ずつ写真で撮影した上で保管してもらえる。ネットの会員ページから預けた荷物を確認できる。「子供の描いた絵など、捨てたくないものを預ける方も多いですね」とminikuraを担当する今成真之介さん。

災害時の備えに

 扇風機などの季節用品やスーツケースなど使用頻度の低いものの保管には家の近くのレンタル収納スペースは便利だ。

 首都圏を中心に全国62店舗を展開する「キュラーズ」(東京都品川区)。荷物は原則24時間出し入れ可能で1カ月から利用できる。料金は店舗によって違うが、1畳あたり1万~1万5千円が目安だ。

 今年8月にオープンした目黒店は4階建ての建物が丸ごとレンタル収納スペースとして新築。店内は温度や湿度管理がされ、清潔な雰囲気だ。日中は収納コンシェルジュが常駐、相談に応じる。「安心感を大切にしています」とマーケティング部の池田大和さん。

 店舗から3キロ圏に住む人の利用が中心。東日本大震災以降、水や、災害時でも失いたくない品物を預ける緊急保管庫としての役割を求める人も増えたという。

 エリアリンク(千代田区)が運営する「ハローストレージ」は、全国に8万6千室を展開。屋内型だけでなく、コンテナ型も用意。バイクやキャンプ用品などかさばる荷物を預ける人が多いという。

 こうしたサービス急増の背景には、住環境の変化もありそうだ。国土交通省の統計によると、新設住宅の1戸あたりの床面積は、20年以上前に比べて10平方メートル以上減少している。エリアリンクの大滝保晃執行役員は「都市部を中心に潜在的なニーズは高い。日本でも家のなかに不必要なモノを置かず、住環境を楽しむ文化になりつつあるのでは」と話している。

拠点増え市場拡大中

 収納ビジネスの市場規模は年々拡大傾向にある。矢野経済研究所によると、主にビルのフロアや建物内のスペースを借りる「レンタル収納」の平成27年度の市場規模は、前年度比5.9%増の238億8000万円。主に屋外の「コンテナ収納」は、同9.8%増の327億5000万円だった。同研究所では「生活圏に近いところに収納の拠点が増えたことで、サービスの認知度が上がったのではないか」と分析する。

 ただ、注意点もある。こうしたサービスは、保管場所の賃貸契約に基づくものが多い。保管中に事故が生じた場合の補償の有無などは、あらかじめ確認しておく必要がある。(油原聡子)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ