難病患者「ありがたい」30年間苦しむ…献血者減少に不安 iPS細胞血小板輸血

 さまざまな細胞に変化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った血液成分「血小板」を難病患者に輸血する京都大の臨床研究が21日、国から了承を受け、難病患者からは喜びの声が上がった。患者の治療は現状では成分輸血などに頼るしかないが、献血者は年々減少しているからだ。

 「本当にとてもありがたいこと。早く患者に治療が行き渡ってほしい。そのために一緒に協力して進めていければ」。札幌市の高正(たかまさ)洋子さん(67)はこう喜んだ。

 高正さんは38歳のときに、血小板などが減少する「再生不良性貧血」を発症し、約30年間苦しみ続けた。動悸(どうき)や息切れがして長く運動することができず、近くのスーパーにも歩いて行けない。腕や足を少し物に打ち付けるだけで大きなあざができる。歯や骨ももろくなり、骨折しやすくなっている。

 北海道の患者と家族会の代表になっている高正さんの夫、俊一(しゅんいち)さん(67)によると、骨髄移植の道もあるがリスクが高く、感染症になって亡くなった人もいた。拒絶反応が起きて他人の血小板の輸血をできない人もいるという。

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