駅の「忘れもの傘」、自販機で無償レンタル SNSで話題、全国に広がる

 急な雨に備え、自動販売機に傘を設置して無償で貸し出す「レンタルアンブレラ」が全国に広がっている。3年前に大阪の飲料メーカーが大阪市で始めた取り組みは現在16都道府県で実施。使用するのは電車や駅に忘れられた傘で、環境負荷が少ないことも会員制交流サイト(SNS)で話題だという。

 自販機の側面に取り付けられた収納ボックスに、整然と並ぶ傘。自販機といえば飲み物というイメージを覆す、斬新な外観だ。

 「レンタルアンブレラ」を手がけるのは、飲料メーカーのダイドードリンコ(大阪市北区)。当初、大阪市内の60台で始めたが、その後、首都圏や名古屋、今月から甲信越にも拡大。現在、16都道府県の約500台で運営している。

 主にオフィス街や住宅街に設置し、利用者は好きな時間に無料で借りられる。借りた日の翌日までに返却してもらうことを想定しているが、貸出期限はない。

 発案したのは、同社のなにわ営業所リーダーの本谷晴彦さん(37)。同社が平成27年に創業40周年を迎えた際の記念事業として実現した。本谷さんは「自販機に飲料の補充に回っている最中、急に雨が降ってきてオフィスへ走って戻る利用者を見かけたとき、ふと思いついた」と話す。

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