なぜ? 皇族方の「学習院離れ」が加速する理由

■お姉さまのご存在?

 一方で、「学習院の努力とは別に、時代の流れからもやむを得ないのではないか」という見方を示すのは、皇室ジャーナリストの久能(くのう)靖氏(78)だ。

 天皇、皇后両陛下のお考えもあり、国民が皇室を身近に感じるようになった一方、社会全体に個人の自由をより尊重する風潮が広まっている。

 久能氏は「若い皇族方の意識が一般の学生と近くなり、学びの場を自由に選択したいと考えるようになられても、不自然ではない」とした上で、「学習院の利点とされてきた『皇族方を特別扱いしない』というメッセージすら、あえて言われるほど、逆に息苦しく思われるのではないか」とみる。

 久能氏がさらに指摘するのは、学習院以外での大学生活を終えられた姉、眞子さまの“成功体験”だ。皇族のICUご進学は初のケースだったが、26年3月のご卒業にあたり、眞子さまは大学生活を「楽しく充実した日々を過ごせた」と振り返られている。

 河合塾の富沢氏によると、「オーソドックスな総合大学」の学習院大と、「広く教養を身につけた上で、文系理系にしばられず自ら専門を選択できる」というICU。最も身近な存在である眞子さまのご体験を聞き、「佳子さまも雰囲気の違いを改めて意識されたのかもしれない」。久能氏はこう推測する。

 学習院OBの中には「皇后さまが学習院ではなく聖心女子大を卒業されていることも、『皇室=学習院』ではないという意識の変化に影響しているのではないか」との見方を示す人もいる。戦前は皇族方のご結婚もお相手は皇族や華族が普通だったが、戦後は民間ご出身の方が増えた。眞子さまと佳子さまの母、秋篠宮妃紀子さまも、学習院大卒業ではあるものの民間ご出身だ。

 では、学習院はどうするべきなのか。

 久能氏は「皇族方にも『多くの学校のうちの1つ』と見られるようになってきた以上、学習院は長い人材育成の伝統を踏まえつつも他の学校と同様、学生や保護者が何を求めているかを敏感に察知して改革していくしかないのではないか」と強調している。

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