なぜ? 皇族方の「学習院離れ」が加速する理由

■遅すぎた?改革

 “当事者”の学習院はどう受け止めているのか。

 「結果として、そういうことになったということ。それ以上でも、それ以下でもない」。常務理事の耀(あかる)英一氏は、ご在学が愛子さまお一人になった現状をこう説明する。

 明治時代の院長は、養成したい資質として「道徳・智力・気品・体力」を掲げていたという。「一貫した教育方針で、歴史と伝統を築いてきた。教育方針を今後も変えるつもりはない」。耀氏はこう訴える。

 学習院も傍観していたわけではない。

 平成18年6月から26年9月まで在任した波多野敬雄(よしお)前学習院院長は「グローバル学習院」の標語を掲げて国際社会で活躍できる人材育成を目指し、国際社会学部(仮称)創設に尽力した。ただ、実際に同学部が開設されるのは28年4月の予定。

 橋本氏は「皇族方が国際親善でこれだけ海外に出かけられている時代に、国際関係の学部がないのは不十分だった。もっと早く新学部ができていれば、状況は少し違ったのかもしれない」と振り返る。

 ある教育関係者は「学習院の動きは極めて遅いと感じる」と指摘する。新学部の開設は52年ぶり。現在は法学部、文学部、経済学部、理学部の4学部で、眞子さまがICUに進まれた4年前も「選択肢の狭さ」がネックとされていた。

 「多くの大学は少子化の波を乗り越えようと、学部の改変や入試改革でアピールしようとしている。学習院には伝統を変えない姿勢を評価する声もあるが、熱意が見えづらい面もある」と、この関係者は話す。

 ただ、一般の受験生にとって学習院大の評判が悪いわけではない。

 大手予備校「河合塾」教育情報部の富沢弘和チーフ(42)によると、難易度では各大学のアルファベットの頭文字を取った「GMARCH(ジーマーチ)」として、学習院は明治、青山学院、立教、中央、法政と同クラスに分類される。「受験者数も減ってはおらず、人気が落ちているわけではない」と、富沢氏は分析する。

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