町衆の心意気で150年ぶりの雄姿…「幾何学」にこだわり408個の美:イザ!

2014.7.26 08:59

町衆の心意気で150年ぶりの雄姿…「幾何学」にこだわり408個の美

【祇園祭「大船鉾」凱旋】(上)

 京都・祇園祭で7月24日、49年ぶりに行われた後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行。再建された「大船(おおふね)鉾」が山鉾10基の掉尾(とうび)を飾り、幕末の焼失以来150年ぶりに復活を遂げた。17日の前祭(さきまつり)と遜色ない豪華絢爛(けんらん)な行列が都大路を彩り、見物客らは祇園祭の歴史的な瞬間を見守った。よみがえった33基目の山鉾、大船鉾の復活にかける人々の思いをたどった。

 白木が匂い立つ真新しい船が、新町通をふさぐように建っている。曲線を描く木造の船体は、くぎを使わず縄で固定され、江戸時代から伝わる懸装(けそう)品で彩られた。屋形は民家の2階より高くそびえている。

 大船(おおふね)鉾。祇園祭・後祭(あとまつり)の鉾として、京都市下京区四条町で150年ぶりに再建された。全長7・47メートル、幅3・25メートル、高さ6・25メートル。20日朝、神聖な金幣が舳先(へさき)に飾られると、涙を流す関係者の姿もみられた。

 実物を誰ひとり見たことがなく、図面も残っていない。設計の参考にされたのは、南隣の町内が持つ前祭(さきまつり)の船鉾。江戸時代に造られ、形もよく似ていた。