【寄稿】広島大学大学院准教授・長沼毅 ちょっと異常な夏のおわりに:イザ!

2013.9.30 07:41

【寄稿】広島大学大学院准教授・長沼毅 ちょっと異常な夏のおわりに

 今年(2013年)の夏は「極端な天候」だったと気象庁の異常気象分析検討会が発表しました。8月12日に高知県四万十市の江川崎(えかわさき)で気温41.0℃が記録され、最高気温の日本記録が更新されたことを思い出す人も多いでしょう。

 この他にもあちこちで40℃超えがありました。ついに日本列島も40℃時代に入ったかと思ったら、日本だけではないのですね、世界各国で40℃超えを記録していました。中国ではなんと42℃に達して死者多数だったそうです。今年の夏はやはり異常に暑い夏、いや、もはや異常に「熱い」夏だったということでしょうか。

 いや、待ってください。7月28日の山口島根豪雨、8月24日にまた島根豪雨のほか、和歌山、山形、東京、山形・岩手、名古屋などに豪雨被害が発生しました。気象庁が用いた「これまで経験のない大雨」という表現が私は印象に残っています。

 その一方で、今年のカラ梅雨の延長のような感じですが、異常少雨の地域もありました。たとえば、九州南部・奄美地方の7月の降水量は平年比のわずか11%!この少雨っぷりは、戦後すぐの1946年に統計開始して以来67年間で第1位の最少雨記録です。気温もさることながら、「降れば大雨、降らなきゃ干ばつ」という降雨パターンはまさに異常気象を代表するものだったと言えるでしょう。

 実は、7年前(2006)に出版した拙著『深層水「湧昇」、海を耕す!』(集英社新書)で、私はこう書きました。

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