悪天候時に湾内航行制限 改正法成立、相次ぐ衝突背景

 台風などの悪天候時に湾内の船舶の航行を制限できるようにすることを盛り込んだ改正海上交通安全法などが25日、衆院本会議で可決、成立した。近年、強風でいかりごと流される「走錨(そうびょう)」により、空港の連絡橋など海上施設に衝突する事故が相次いだことが背景。勢力の大きな台風など気象災害の激甚化を受け、船舶が混雑する湾内での事故防止強化を図る。今年の台風シーズン到来前に関係省令などを整備し、施行する方針。

 改正に伴い東京、伊勢、大阪の三大湾などで、異常気象などによる危険が予想される場合、海上保安庁長官が湾内からの避難や入湾の回避を勧告、命令できる。空港など重要施設の周辺海域で錨泊しようとする船の入域や退去を勧告、命令することも可能となる。

 平成30年9月の台風21号では、関西空港周辺に錨泊していたタンカーが強風で流され、空港の連絡橋に衝突。令和元年9月の台風15号でも、横浜港に退避していた貨物船が流され、道路の橋に衝突するなどした。

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