京セラ安全認証不正取得30年超、幹部黙認  特別調査委が報告書

 京セラは14日、米国の第三者機関による製品の安全性認証を不正取得していた問題で、外部の専門家でつくる特別調査委員会の報告書を公表した。不正は30年以上にわたって継続し、複数の幹部が黙認してきたと指摘。品質保証に関する倫理観の欠如や組織風土に問題があったとして、再発防止の徹底を求めた。

 認証を不正取得していたのは、スマートフォンやパソコンに使われる半導体のパッケージ材や樹脂材料など5製品。認証取得時と異なる配合の量産品を出荷していた他、抜き打ち検査ではサンプルをすり替えたり、試験に合格しない可能性のある製品を隠したりしていた。

 報告書は「幹部層を含む関係者による長年の不作為、思考停止、見て見ぬふりによって発生した」と指摘。隠蔽体質が醸成された組織風土の改革や内部通報制度の機能強化といった再発防止策を提言した。

 京セラは「提言を真摯に受け止め、一日も早い信頼回復に努める」とコメント。関係者を厳正に処分した上で、再発防止を図ると説明した。同社によると、これまでに不正による事故は確認されていない。

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