小学生のスマホは慎重に いじめ、犯罪のおそれも

被害、5年で倍増

 短い言葉だけでやりとりするグループチャットは、大人同士でさえ誤解を招きやすい。実は、SNSには高度なコミュニケーションスキルが必要だが、生まれたときからインターネットが身近な「デジタルネーティブ」世代の子供たちは、ネットは使いこなせても、そこに潜む危険性を理解できているわけではない。

 警察庁のまとめでは、昨年1年間にSNSをきっかけに犯罪に巻き込まれた18歳未満の子供は1819人。全体の被害者数は前年から263人減少したが、小学生の被害は12人増の84人で、5年間で倍増している。背景にあるのが、スマホの普及だ。内閣府の昨年度の調査によると、スマホでネットを利用する小学生442人のうち、41%が自分専用のスマホを持っていると回答した。

 SNS上でのトラブルに遭遇した女児も、学童保育を卒業した小4のときに専用スマホを持ち始めた。母親の女性は「仕事で不在がちなので、スマホを持たせれば子供と連絡をとりやすく、安心できた」と話す。

規約浸透せず

 実は、ほとんどのSNSは13歳未満の子供の使用を認めていない。ツイッターは保護者の同意が必要で、近年小学生にも人気の「ティックトック」は保護者が認めたとしても「アプリを使用できない」と規約に明記している。

 だが、規約の内容が十分に保護者に浸透しているとは言い難い。東京都が今年、子供にスマホなどを使わせている保護者を対象に行った調査では、小学校高学年の保護者260人中、SNSの利用に年齢制限があることを知らなかった保護者は41・8%と、半数近くに上った。

 子供たちに比べて、学校側や保護者はSNSで何ができるのか、知らないことも多い。例えばSNSを使っていなくても、オンラインゲームのチャット機能を使えば、不特定多数とのやり取りは可能だ。昨年9月には、横浜市で小4女児がスマホ向けオンラインゲームのチャット機能で知り合った男に連れ去られる事件が発生している。

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