改正道交法、あおり摘発は施行半年で58件 車間距離違反取締激減「厳罰化の抑止効果」

 あおり運転の厳罰化などを盛り込んだ改正道交法が昨年6月30日に施行されて以降、12月末までの半年間で、同法のあおりの摘発が58件に上ることが25日、警察庁のまとめで分かった。一方、あおり運転とは認定しなかったが、車間を詰めすぎる「車間距離保持義務違反」の交通取り締まりの摘発は同期間で6536件で前年同期比で1656件減。警察庁の担当者は「厳罰化に伴い一定の抑止効果が働いた」とみている。

 昨年6月の改正道交法施行では、あおり運転を「妨害運転」と規定。他の車の通行を妨げる目的での「急ブレーキ」や「進路変更」、「追越し」など10項目を規制した。

 警察庁によると、半年間で妨害運転で摘発された58件のうち、最も多かったのは「車間距離保持義務違反」で13件。次いで「急ブレーキ禁止違反」11件、蛇行運転といった「安全運転義務違反」の10件などだった。

 自転車によるものも2件あった。立件の客観的証拠となるドライブレコーダーの映像は、9割超の54件で残されていたという。また、施行半年で妨害運転に起因する人身事故は7件確認された。いずれもが軽傷だったという。

 一方、警察庁は令和元年12月1日から厳罰化した携帯電話やスマートフォンなどを使用しながら車を走行させる「ながら運転」の改正道交法の施行状況についても公表した。

 元年12月~令和2年11月末までの1年間の携帯電話使用などに起因する交通事故は1291件で、前年同期比53・1%減。このうち、死亡事故は同25件減の18件で、重傷事故は同82件減の112件だった。携帯電話使用などの交通取り締まりの摘発も同58・1%減の31万2886件となり、厳罰化の効果が出ていたという。

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