震度6強 福島県沖、巨大地震の影響いまも

 福島県沖で13日夜に起きたマグニチュード(M)7・3の地震は、発生から間もなく10年を迎える東日本大震災の巨大地震の影響が現在も続いていることを浮き彫りにした。巨大地震が起きた日本海溝沿いでは、今後も高い確率で大地震の発生が予測されており、引き続き警戒が必要だ。

 東北地方の太平洋側にある日本海溝では、西へ進む海底の太平洋プレート(岩板)が、東北地方を載せた陸側プレートの下に沈み込んでいる。東日本大震災では、この2つのプレートの境界部に蓄積した岩盤のひずみが限界に達して断層が大きく動き、広い範囲で陸側が跳ね上がってM9・0の巨大地震が起きた。

 今回の地震は震源の深さが55キロで、プレート境界より深い場所で起きた。沈み込む太平洋プレートの内部で東西方向に押される力が働き、逆断層型の地震が発生した。大震災の影響で生じたと考えられ、気象庁は余震とみている。震源が深かったため津波は起きなかった。

 沈み込む太平洋プレートの内部で起きる地震は大震災以降、増加しており、平成24年12月には宮城県の三陸沖でM7・3が発生した。政府の地震調査委員会は大震災を受け日本海溝沿いで起きる地震の発生確率の見直しを行い、青森県東方沖から茨城県沖までの太平洋プレート内部で、M7・0~7・5程度の地震が30年以内に60~70%の高い確率で起きると予測していた。今回の地震は、それが現実になった形だ。

 福島県沖では、陸側プレートの内部で起きる地震も増加している。陸側プレートは大震災の際に跳ね上がった影響で東西方向に引っ張られており、この力によって正断層型の地震が生じやすくなった。26年7月に起きたM7・0、28年11月のM7・4はいずれもこのタイプの地震で、震源は今回の地震より浅く、津波も発生した。

 日本海溝沿いでは福島県沖だけでなく青森、岩手、宮城各県の沖合など広い範囲で、現在も高い確率で大地震の発生が予想されており、防災への高い意識が引き続き求められる。

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