池袋暴走事故、賠償求める 第1回口頭弁論、元院長は争う姿勢

 平成31年4月、東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(34)ら遺族が、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反罪で公判中=に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁(鈴木秀雄裁判長)であった。元院長側は請求棄却を求めた。

 原告は、拓也さんのほか、亡くなった妻の真菜(まな)さん=当時(31)=や長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=らの親族。請求額は明らかにしていない。

 拓也さんはこの日、法廷で意見陳述し、「いつも一緒にいた2人が(事故で)最後に離れ離れになってしまった。どれだけ無念だっただろうか」と涙ながらに述べた。訴訟を起こした理由について、無罪を主張する飯塚被告の刑事裁判が長引く可能性を見越し「真実を知るために考え得るあらゆる手段の一つが民事裁判だった。私の前で真実を明らかにしてほしい」と説明した。

 飯塚被告側は、慰謝料の額などを争うとした一方、「被害者救済のため早期の和解による解決を希望する」とした。

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