淡路島5人殺害、無期懲役確定へ 最高裁、被告側の上告棄却

■裁判員の死刑破棄、確定は7件目

 裁判員裁判の死刑判決が高裁で破棄され、無期懲役が確定するのは淡路島5人殺害事件で7件目となる。裁判員裁判では、国民の感覚を反映した1審判決を上級審も重視する「1審尊重」の流れが定着しつつあるが、死刑判決だけは事情が異なる。

 淡路島の事件と平成27年の埼玉・熊谷6人殺害事件は、責任能力をめぐって1審と2審の判断が分かれた。いずれも高裁が被告の精神状態を慎重に検討した末、心神耗弱状態と認定。1審の死刑判決を破棄し、無期懲役に減軽した。

 一方、千葉県松戸市の女子大生殺害事件など残る5件は完全責任能力を認めた上で量刑が争点になった。各高裁は、死刑適用の判断基準に被害者の人数や殺害の計画性を挙げる最高裁の「永山基準」に照らした従来の枠組みを維持し、死刑を回避した。

 最高裁も27年、松戸の事件を含む決定で「究極の刑罰である死刑の適用は慎重さと公平性が求められる」とし、裁判員裁判でも過去の量刑傾向を重視すべきだとしている。

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