コロナ禍、音声で防犯呼びかけ 自転車盗ゼロに 東京・足立、ATMやスーパーにも

 新型コロナウイルスの感染拡大により対面での防犯活動が難しくなっている中、音声で犯罪を抑止しようと、竹の塚署は人感センサー付きのスピーカーを駐輪場やATM(現金自動預払機)付近に設置している。防犯効果が出ていることから、同署がある足立区は今後、同じ機械を100台導入し、区全体の防犯活動につなげる。

 同区の竹ノ塚駅前にある区営竹の塚東自転車駐車場。天井にはセンサー付きのスピーカーが取り付けられ、利用者が近づくと「自転車の鍵はしっかりかけましょう」などと警察官が語り掛ける音声が流れる。

 新型コロナの感染拡大を受け、同署は住民への声かけやビラ配りといった防犯活動を控える一方、試験的に昨年7月に同駅近くの別の駐輪場にスピーカーを設置。その結果、設置した駐輪場では自転車盗の被害はゼロになり、駅周辺の他の駐輪場を含めても被害は約3分の1に減った。

 同10月下旬には、足立竹の塚郵便局のATM付近にもスピーカーを設置し、利用者に特殊詐欺への注意を呼びかけた。田村宏子局長は「設置以来、詐欺被害は聞いていない。声がよく響くので、だまされそうな人も、われに返るのではないか」。万引防止のため、コンビニやスーパーにも設置を進めている。

 同署の峯島智生活安全課長は「コロナ禍で普段の防犯活動はできないが、区と協力して住民の安心、安全を守っていきたい」と話した。

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