事件化された「客待ち」スポット 摘発された女たち

 ■客待ちは処罰対象

 従来売春婦の取り締まりに適用されていたのは、同法5条1号。処罰対象について、「公衆の目にふれるような方法で人を売春の相手方となるように勧誘すること」と規定している。売春婦が言葉で誘ったり、腕を引っ張る、もしくは体をすり寄せるなどの行為がこれに当たる。

 しかし、立ちんぼの多くは自分から声をかけるなど行動を起こすことはなく、捜査員が存在を確認したとしても、摘発できないケースが多かった。

 そこで府警が着目したのが、5条3号で処罰対象としていた「公衆の目にふれるような方法で客待ちをし、また広告その他これに類似する方法により人を売春の相手方となるように誘引すること」だ。これなら、積極的な勧誘がなくとも、公衆の場で売春の目的があるように多数の人に示した状態で「客待ち」をしていれば処罰対象となる。

 ただ、散歩や待ち合わせと区別がつきにくく、売春婦と客観的に判断する基準が曖昧であることから、他の都道府県警でもこれまで3号の適用には消極的だった。

 一方、立ちんぼの“拠点”と化した泉の広場については、治安悪化や風紀の乱れへの懸念もあり、近隣の飲食店や住民からは「何とかできないか」と多くの苦情が寄せられていた。府警は検察庁と協議を重ね、3号を適用した立ちんぼの大規模摘発に乗り出した。

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