埼玉の乳児放置死 逮捕の父「支援必要ない」、町職員に激高

 衰弱していた生後3カ月の女児を放置、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで父親の金井裕喜容疑者(29)=埼玉県美里町関=と母親のあずさ容疑者(28)=同=が逮捕された事件で、町は20日、緊急の記者会見を開き、町と両容疑者とのやりとりなどを明らかにした。原田信次町長は「このような事態になり遺憾だ。再発防止に努めたい」と述べ、経緯を検証する考えを示した。

 町によると、裕喜容疑者は育児支援制度の説明のために自宅を訪れた町職員に対し「支援は必要ない」「俺のことをばかにしているのか」と声を荒らげることがあり、児童虐待のリスクを警戒して令和元年9月から熊谷児童相談所と情報の共有を進めていた。

 喜空(きあ)ちゃんの死亡が確認されたのは昨年9月11日。両容疑者はその約1カ月半前の7月27日、喜空ちゃんを連れて町の保健センターを訪れて発育測定をした。喜空ちゃんの発育は良好で、町は虐待の疑いはないと判断したという。

 8月23日、近所の住民から「泣き声がうるさい」との通報があった。この時点で町と児相は「9月9日の乳児検診に訪れなかった場合、児相が子供たちの状況の把握に乗り出す」と確認した。

 しかし、検診会場の病院に両容疑者と喜空ちゃんは姿を見せず、あずさ容疑者の親族が家を訪ねたものの応答はなかったという。(内田優作)

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