池袋暴走、飯塚被告に損賠提訴 遺族「本人から早く聞きたい」

 東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真(ま)菜(な)さん=当時(31)=と長女、莉(り)子(こ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、真菜さんの夫、拓也さん(34)ら遺族が19日、旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪で公判中=らに慰謝料など損害賠償を求め、東京地裁に提訴したと明らかにした。

 飯塚被告の同日の公判後に会見した拓也さんは、提訴の理由を「新型コロナの影響でなかなか刑事裁判が進まず、被告本人の口から何があったのかを早く聞きたかった」と説明。昨年10月の初公判で被告側が無罪を主張し、刑事裁判の長期化も予想されたため、初公判当日に提訴に踏み切ったという。請求額は明らかにしなかった。

 この日の公判では、現場周辺の防犯カメラや、事故車両のドライブレコーダーの映像を分析した警視庁の捜査員が証人として出廷。時速約53キロで走行していた車が、縁石や自転車と衝突しながら加速を続け、真菜さん親子の自転車をはねる直前には時速約96キロに達していたと証言した。

 また、防犯カメラの映像ではブレーキランプの点灯を確認できず、急加速をした際に車の前方が浮き上がる「ノーズアップ」現象が起きていたとした。

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