阪神大震災26年 コロナ禍で鎮魂の祈り「大変な時見守って」

 6434人が犠牲となった阪神大震災は17日、発生から26年となった。発生時刻の5時46分を中心に、神戸市中央区の東遊園地など被災各地で一斉に追悼行事が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令下で迎えた追悼の日。密を避けるための規模の縮小や感染防止対策など例年とは違う状況の中、人々は命の尊さに切実に思いをはせ、犠牲者の冥福を祈っていた。

 東遊園地で行われた「1・17のつどい」では早朝から灯籠が点灯され、復興の合い言葉とコロナ禍を乗り越えようというメッセージを込めた「がんばろう 1・17」の文字が浮かび上がった。

 つどいには遺族代表の日本舞踊師範、加賀翠さん(65)=神戸市東灘区=が長男の亮さん(20)とともに出席し、犠牲者を悼み献花した。コロナ禍のため、震災で亡くなった長女の桜子ちゃん=当時(6)=や犠牲者に向けた「追悼のことば」は会場では朗読されず、市のホームページで公開。加賀さんはその中で「いま世界中が大変な時、何とぞ皆で私たちを見守ってください」と亡き娘へ呼びかけた。

 震災で妊娠中だった妹の湯口典子さん=当時(26)=を亡くした神戸市灘区の天畠玲子さん(57)は「震災の数日前に子供の性別がどっちかなと話していたところだった。コロナ禍だが、どうしても妹の名前が刻まれた銘板に触れたかった」と話した。

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