震災26年 「夢で会いたい、もう一度…」6歳の娘失った加賀翠さん

 阪神大震災で亡くなった6歳の長女に改めて思いをつづった。せめて夢の中でくらい、ぷっくりとした丸顔をもう一度見せてほしい-。神戸市東灘区の日本舞踊師範、加賀翠さん(65)は震災から丸26年となる17日、同市中央区の東遊園地で開催される市主催の追悼行事に、遺族代表として出席する。新型コロナウイルスの感染拡大で式典の規模は縮小され、遺族代表のあいさつも中止に。それでも亡き娘を「今一度、近くに感じることができた」と前向きだ。(中井芳野)

 「本当に優しい子。幼稚園で叱られている友達を見つけると、先生に『そんなに怒らないであげて』って」。加賀さんはアルバムをめくりながら、懐かしそうに目を細めた。にっこりと笑う桜子ちゃんの写真。「もし生きていたらどんな女性に成長していたかな」

 26年前、桜子ちゃんは全壊した自宅の下敷きになった。「じいちゃん、苦しい」とそばにいた祖父の幸夫さんに訴えたその言葉が最後になった。がれきの間から運び出された小さな体はあまりに弱々しかった。

 震災からまもなく、夢の中で再会できるようになった。大好きだったピンク色のスイートピーを手に走り回っていたり、台所で夕飯の支度をしていると、のぞき込んできたり。一緒に過ごした日々を追体験するように、まぶたの裏で場面が展開した。

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