賄賂か献金か… 問われる要望と現金提供の「趣旨」

 関係者によると、西川氏は内閣官房参与で非常勤の国家公務員だったが、アキタ社で顧問も務めており、「給与」との切り分けが難しいことから、収賄罪での立件は不可能と判断。顧問として贈賄側での立件も一時検討されたという。

 そこで特捜部が注目したのが、平成30年10月~令和元年9月に農水相を務めていた吉川被告だった。

 秋田被告は在任中の吉川被告に、家畜をストレスの少ない環境で飼育する「アニマルウェルフェア」(AW)の国際基準案や、日本政策金融公庫の融資条件について業界の要望を伝えていた。検察幹部は「大臣の職務権限は幅広い。秋田被告の要望と現金の提供が時期的に近く、関与は明白だ」と話す。

 一方、アキタ社関係者は「現金は主にお歳暮とお中元の時期に渡されており、報告書に記載のない政治献金に過ぎないのではないか」と指摘。検察OBの弁護士は「吉川被告が具体的にどのような便宜を図ったかが重要だ」と述べた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ