死活問題の「アニマルウェルフェア」 吉川氏にたびたび陳情

 吉川貴盛元農水相は在任中、鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表(87)から、鶏卵業界に有利な政策を実現するよう何度も陳情を受けていた。業界の死活問題と言われ、最大の懸案になっていたのは、家畜を快適な環境で飼育すべきだとするアニマルウェルフェアの導入だった。

 具体的な国際基準作りを進める国際獣疫事務局(OIE、本部パリ)は、平成30年に提示した2次案で「営巣区域」や「止まり木」の設置を義務化した。日本の養鶏業界は、生産コストがかさみ、産業が成り立たなくなると猛反発。元代表が業界の先頭に立ち、吉川氏らに面会し、OIEへの反論を要請していた。昨年の3次案では、義務化は見送られた。

 卵価の下落時に、生産者が経営難に陥らないよう支える制度でも、元代表が積極的に動いていた。ある鶏卵業者は「業界にとって良い制度に変わった。元代表は功労者だ」と話す。

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