「風俗ビル」丸ごと一掃 違法な業者を摘発させたスケルトン対策とは

【衝撃事件の核心】

 違法な性風俗店が各フロアに並び、「風俗ビル」と呼ばれていた大阪府枚方市の「ジャンボ枚方ビル」。昨秋から1年かけて大阪府警が風営法違反容疑で順次店舗を摘発し、一掃することに成功した。さらに11月にはビルのオーナーの男を同法違反幇助(ほうじょ)の疑いで送検。徹底した取り組みは、摘発しても違法な業者が再入居する“いたちごっこ”を防ぐ狙いがあった。(木下未希)

風俗ビルを一掃

 昨年11月下旬、けばけばしい性風俗店の看板が並ぶ9階建てのジャンボ枚方ビルに捜査員が一斉に踏み込んだ。

 ビルは京阪枚方市駅からすぐ近くの、性風俗店の営業が禁止されている病院敷地から200メートルの区域内に建つ。府警は2日間にわたり、入居する違法な性風俗店計9店舗に立ち入りを実施。その後、今年11月までに全店舗を摘発し、撤退させた。

 また、同月には違法営業と知りながらビルの一室を貸したとして、風営法違反幇助容疑でビルのオーナーの大阪府交野市の男(61)を書類送検した。府警によると、性風俗店が入るビルを丸ごと一斉検挙したり、オーナーを摘発したりするのは極めて珍しいという。

 ビルは昭和48年に男の義父が購入。「当初はカラオケ店や飲食店が入る健全なビルだった」。ある枚方市職員はこう振り返る。

 だがいつからか、性風俗店が入居し始め、平成25年に男が引き継いだときにはすでに現在のような状態だった。オーナーの男は府警の調べに対し、「ビルにはもはや健全な飲食店は入りたがらない。違法な店とは知っていたが、収入を得るために契約を解除できなかった」と釈明。摘発後、自主的にビル内の性風俗店の内装を撤去した。

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