池袋暴走母子死亡事故 初公判詳報(4完)「今度来たら、イチゴを…」祖父の無念、法廷内にすすり泣く声

 《東京・池袋で昨年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、母子が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の初公判は、検察側の証拠説明が続いている》

 《事故では松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女の莉子(りこ)ちゃん=同(3)が犠牲となった。検察側は、松永さんの父、上原義教さん(63)の供述調書を読み上げ始めた》

 《莉子ちゃんは上原さんのことを「じーじ」と呼んでおり、年に2回ほど、真菜さんに連れられ、上原さんが住む那覇市を訪れていたという。上原さんは、莉子ちゃんとつないだ手のぬくもりを今でも覚えているという》

 《法廷内では、すすり泣くような声が聞こえてくる》

 《事故があった昨年4月19日の前日、上原さんは真菜さんと次に沖縄に来る予定について話をし、莉子ちゃんは「かき氷が食べたい」と言っていたという。上原さんはできるだけ体にいいものを食べさせてあげようと「イチゴをつぶして作ってあげようか」と考えていたという》

 《そうした幸せな日々は事故で一変した》

 《事故当日の昨年4月19日。上原さんの元に、動揺した真菜さんの夫の拓也さん(34)から2人の事故について連絡があったという。拓也さんから2回目の電話で「ダメだった」と告げられた。上原さんと拓也さんは警察署で対面した》

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