出馬めぐる経緯に食い違い 木更津市議殺害事件公判

 千葉県木更津市で昨年3月、同市の石川哲久市議=当時(71)=が殺害された事件で、殺人や住居侵入などの罪に問われた娘婿の祥一被告(45)の裁判員裁判第2回公判が25日、千葉地裁(平塚浩司裁判長)で開かれた。この日は被告の妻と実母の証人尋問が行われたが、被告が哲久さんの後継候補になった経緯をめぐって食い違いがみられた。

 23日の初公判での冒頭陳述で検察側は、哲久さんに誘われ会社を辞めて政治家を志したがうまくゆかず、妻への暴力をきっかけに犯行数日前に妻との離婚調停で離婚に応じざるを得なくなり、犯行に及んだと指摘。弁護側も出馬や離婚をめぐる問題で抱えていた鬱病が悪化したとした上で、「凶器は話を聞いてもらうために用意したが、哲久さんに奪われそうになり、恐怖で攻撃を続けた」と主張していた。

 被告の妻は25日の証人尋問で「父(哲久さん)が(後継にと)誘ったが、やる気があるならサポートするという趣旨でしつこく出馬を求めてはいない」と発言。一方、被告の実母は「息子はしつこく誘われて、仕方なく受けることにした。『人前で話すのが苦手なのに市議なんて向いていない』とこぼしていた」と証言した。

 起訴状などによると、祥一被告は昨年3月9日夜、無施錠だった哲久さんの自宅マンションに侵入し、頭部をハンマーで繰り返し殴打し、胸を包丁で複数回刺すなどして哲久さんを殺害したとしている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ