大阪地検特捜部、今も尾を引く事件の影響 押収資料改竄から10年、「本質変わらぬ」指摘も

 大阪地検特捜部の検事が事件の証拠を改竄していたことが発覚してから21日で10年。前代未聞の不祥事で逮捕者を出した大阪地検特捜部は、事件を受け、どのように変化してきているのか。

 「イケイケどんどんではなくなった。120%固い事件ではないとやらなくなったよ」。ある大阪地検特捜部OBは、10年たったいまも事件の影響が尾を引いていると打ち明ける。

 平成以降だけみても、戦後最大の経済事件とされたイトマン事件(3年)や和歌山県談合事件(18年)などを手がけ、存在感を発揮してきた大阪特捜。輝かしい実績を残してきたが、ある検察幹部はこう述懐する。「あの時代、世間が検察を非難することはほとんどなかった。少し勘違いしていたのだと思う」

 証拠品を捜査の見立てに合うように改竄したという前代未聞の事件。問題視されたのは「見立てに固執し客観証拠を軽視した」という特捜部の“慢心”だ。事件後、検察当局は「特捜部の独自捜査の縮小」を打ち出し、警察や国税といった関係機関との連携を強める組織改編を断行。「大阪特捜」の文字が新聞の見出しに踊ることは激減した。

 それから年月が経ち、大阪特捜の捜査は変化した。

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