「あれ、なかったことで」案里被告が口裏合わせ依頼か 広島県議証言

 昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員、河井案里被告(46)の公判が18日、東京地裁(高橋康明裁判長)で開かれた。証人として平本徹広島県議(54)とその妻が出廷。平本県議は案里被告から妻を通じて現金30万円を受領したことを認めた上で、案里被告から「なかったことでいいよね」と口裏合わせとみられる電話を受けたことも明らかにした。

 平本県議によると、昨年4月5日、県議選の演説会に応援弁士として来た案里被告が、帰り際に妻に白い封筒を渡したという。自宅で妻から封筒を受け取った平本県議は、中に現金が入っていると認識し、「危ない金で、参院選で応援してほしいという趣旨だと思った」と述べた。

 さらに、昨年12月には、案里被告から「平本さん、あれ、なかったことでいいよね」と電話を受けたとも説明。「あれ」は受け取った現金を指していると思い、「口裏合わせだと感じた」と振り返った。平本県議は今年4月になって30万円を返金したとしている。

 案里被告の夫で元法相の衆院議員、克行被告(57)が弁護人全員を解任したため、夫妻の公判は分離されている。地裁は18日、克行被告の公判期日のうち、さらに23、24日の2回分を取り消した。

 また、案里被告の弁護側は、すでに採用された証人に、克行被告が単独で現金を渡したとされる被買収者も含まれることから、この日の公判で採用取り消しも含めた検討を求めた。

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