「当時とは問題意識に隔たり」前田建設の石膏ボード不法投棄問題、くすぶる不安

 準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)が工事を請け負った学生寮や校舎の壁の隙間に石膏(せっこう)ボードの端材を不法投棄していた問題が波紋を広げている。前田建設は「工事で出た石膏ボードの切れ端を壁の隙間に入れることは先方も了承の上だった」と主張するが、環境省は「産業廃棄物である石膏ボードをそのようにしておく行為は当時も今も違法」との見解を示す。関係者は「十分な説明を果たさなければ(施工不良問題で問題が膨らんで社長の辞任にまで発展した)レオパレス21の二の舞になりかねない」と指摘している。(荒船清太)

次から次へと…

 「明らかに、ゴミだ」

 今年5月、石川県輪島市にある日本航空高等学校石川の学生寮で水漏れ工事を請け負った建設コンサルタント会社「ウトロン」(東京都港区)の吉野章代表取締役は、取り外した壁の隙間からカビなどで真っ黒に変色した石膏ボードが次々と見つかったことを受けて、こう確信した。

 傍らには、使用済みの軍手なども無造作に落ちていたという。同じ敷地にある航空大学校も含め、校舎と学生寮の4つの建物で、壁を開けるたびに廃石膏ボードが見つかった。いずれも前田建設が施工・監理した建物。長年、建設工事に携わってきた吉野氏は「こんなに大量のゴミを壁の中に入れるなんて、聞いたこともない」とあきれる。

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