震災遺構で思い出の品調査 岩手・気仙中、年度内整備

 東日本大震災で被災し、遺構としての整備が進む岩手県陸前高田市立気仙中学校で17日、震災当時から残されたままの教科書やノートなど「思い出の品」を探す作業が行われた。市職員と、市から保管、返還事業を委託された「三陸アーカイブ減災センター」が実施。今後、返却作業に入る。校舎は本年度内に整備、内部公開される予定だ。

 平成23年3月11日の震災で、3階建て校舎全体を津波が襲ったが、学校にいた生徒や教職員は全員、高台に避難したため犠牲者はなかった。

 17日は、窓ガラスがほとんど割れて大破した校舎で、土砂やがれきの中から教科書やノート、学生服などを手に取り、持ち主特定につながる記名の有無を確認。写真の入ったアルバムや、流れ着いたとみられる救命胴衣も見つかった。

 センターの秋山真理代表理事は「ようやく探しに入ることができた」と感慨深そうに話した。

 校舎は、津波に耐えたことで知られる奇跡の一本松や東日本大震災津波伝承館などで構成する、高田松原津波復興祈念公園内の施設の一つ。

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