あなたの預金が危ない! 「ドコモ口座」不正な預金引き出しで波紋 専門家「『逆総当たり攻撃』ではないか」

 NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を利用して、不正な預金引き出しが行われた問題が波紋を広げている。いつ銀行の口座番号や暗証番号が盗まれ、虎の子の預金が被害に遭ってもおかしくない。専門家は「チェックが甘いサービスで類似のトラブルが発生する可能性はある」と指摘する。

 ドコモによると、10日正午現在で被害件数が計66件、被害総額は計約1800万円。同社は被害額を全額補償する方向で銀行と協議する。

 銀行口座の情報が流出した背景は不明だが、メールなどで偽サイトのURLを送りつけて開かせ、個人情報を入力させて盗み取る手口のほか、「『逆総当たり攻撃』を仕掛けられた恐れもある」と指摘するのは、ネットサービスの社会問題に詳しいインターネットプラス研究所の澤田翔所長だ。

 「特定の口座番号に手あたり次第暗証番号を入れる『総当たり攻撃』は複数回の誤入力で口座がロックされる。逆に特定の暗証番号に複数の口座番号を当てる手法を使ったのではないか」と説明する。

 預金者ができる自衛策はないのか。澤田氏は「4ケタの暗証番号を生年月日などの日付にしないことが重要だ。また、通帳や口座アプリから定期的に残高をチェックしたり、被害に遭った際スムーズに連絡を受けられるよう金融機関には最新の個人情報を伝えておく必要がある」とアドバイスする。

 今回の問題はあらゆる金融機関や決済サービスなどに教訓を投げかけた。「全ての銀行やサービス運営会社に『金融事故は発生する』という前提意識が芽生えなければ、被害者との連絡や被害額の補償が後手に回るリスクもある」と澤田氏は警告した。

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