九州豪雨で奮闘する自衛隊員 本来の任務である国防に影響を及ぼさない配慮も必要

 こうした激務に事もなげに対応できたのも、日ごろの訓練があればこそ。現地で活動する部隊は言うまでもなく、日本各地からの後詰め部隊の投入などを含めた運用全体の取り仕切りや、上がってきた情報をもとに浸水状況図、被害判読図などを現地部隊に提供する地理情報隊(東京・東立川)など全国の部隊が関わっています。

 心配なのは、こうした対応の基礎となる訓練が度重なる災害派遣や新型コロナウイルスによる自粛で大幅に削られていることです。昨年の台風対応だけでも、陸上自衛隊で予定していた訓練の約1割(300件)が中止・縮小になりました。複数部隊が集合して行う訓練や、駐屯地の半数以上が参加するような大規模な訓練は中止・延期を余儀なくされています。

 河野太郎防衛相も1月の会見で「当初は全力で対応できる状況を維持したいが、その後の生活支援などは、自治体や関係省庁と協力しながら、役割分担を明確にしていきたい」と述べていました。

 ここはしっかりと線引きし、本来任務である国防に影響が出ないようにすることもまた、重要なのではないでしょうか。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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