河井夫妻、人目避け現金手渡し 参院選「劣勢」で加速か

 昨年7月の参院選広島選挙区をめぐり、地元議員らに多額の現金を配ったとして、前法相で衆院議員、河井克行容疑者(57)と妻で参院議員、案里容疑者(46)が東京地検特捜部に逮捕された公選法違反事件で、克行容疑者ら夫妻が94人に現金を配布した疑いのある日時や場所などの詳細が判明した。ただ、受領した地元議員らの証言との間で食い違いも一部見受けられる。夫妻の逮捕から25日で1週間。特捜部など検察当局は慎重に調べを進めるもようだ。

 逮捕容疑によると、夫妻は昨年3月下旬~8月上旬、94人に対して計121回にわたり、総額約2570万円の現金を配布した疑いがもたれている。

 関係者への取材によると、現金を手渡したとされる場所は、全121回のうち数回は「駐車場に停車中の車内」だったとみられる。他にもホテルのトイレなどで人目をはばかるように現金を配布しており、夫妻が違法性を認識していた可能性がある。一方で、明確な証拠が残りやすい金融機関口座への振り込みもあった。

 配布された金額を月別にみると、昨年6月が約800万円と最も多かった。翌7月の参院選が近づくにつれて候補者だった案里容疑者の劣勢を伝えられ、焦った克行容疑者らが配布を加速させた可能性もある。選挙期間中に配布されたケースもあった。

 克行容疑者が現金を配布した疑いのある地元議員や首長として名前が挙がっているのは、元広島県議会議長の奥原信也県議(77)や広島県三原市の天満(てんま)祥典市長(73)、同県安芸太田町の小坂真治前町長(71)。さらに、同県安芸高田市の児玉浩市長(57)=配布当時は県議=が含まれていたことも24日、新たに判明した。

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