河井夫妻、現金配布94人のうち地元議員が40人 東京地検特捜部

 昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる公選法違反事件で、東京地検特捜部に逮捕された前法相で衆院議員、河井克行容疑者(57)=広島3区=と妻で参院議員、案里容疑者(46)=広島選挙区=が現金を配布した疑いのある94人のうち、約40人が広島県議ら地元議員であることが19日、関係者への取材で分かった。地元議員の多くがこれまでの調べに現金の受領を認めているといい、特捜部は、両容疑者が票の取りまとめを依頼する目的で現金を渡したとみて捜査を進めている。

 克行容疑者は、弁護人によると「不正な行為はしていない」と買収行為を否定し、案里容疑者も容疑を否認しているとみられる。特捜部は19日午前、克行容疑者と案里容疑者の広島市にある自宅と、それぞれの地元事務所を家宅捜索した。 関係者によると、検察当局が陣営から入手した複数のリストの中には地元議員約40人が記載されているものがあるという。このうち大部分を占める広島県議や広島市議は昨年4月に統一地方選があった。克行容疑者らからの現金は「当選祝い」などと検察の調べに釈明する議員もいたが、現在は多くが現金の趣旨が「案里容疑者の参院選における票の取りまとめ」の依頼だったと認めているという。

 産経新聞の取材に対し、克行容疑者から現金30万円を受け取った男性県議の一人は「当時現職だった溝手顕正(けんせい)氏からも現金と領収書を受領したが、克行容疑者からは現金のみで、領収書はなかった」と証言している。

 克行容疑者の逮捕容疑は、昨年3月下旬~8月上旬、参院選で案里容疑者を当選させるため、票の取りまとめを依頼するなどし、報酬として116回にわたって計約2400万円を91人に供与。案里容疑者は克行容疑者と共謀し、5人に5回にわたり170万円を渡したとしている。5人のうち2人は、克行容疑者から報酬を受けた91人と重複している。

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