「本当に苦しかったね」 川崎20人殺傷事件から1年 現場で祈り

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件から1年となった28日、カリタス学園の斎藤哲郎理事長ら学園関係者8人が現場を訪れ、事件発生時刻に合わせて、亡くなった同小6年の栗林華子(はなこ)さん=当時(11)=と、外務省職員、小山智史(おやまさとし)さん=同(39)=に祈りをささげた。

 同小の内藤貞子校長は「2人とも家庭の温かさが伝わってくる優しい方だった。本当に苦しかったねと言葉をかけた」と声をつまらせ、「あっという間に1年がたった。事件を忘れてはいけない」と話した。

 同日、学園は講堂で追悼ミサを行い、教職員ら約70人が参列。児童らによるメッセージカードなどが祭壇に供えられた。新型コロナウイルスの感染を予防するため、在校生や保護者はミサに参列せず、ミサの様子は動画投稿サイトを通じて同時配信されたという。

 事件は令和元年5月28日午前7時40分ごろ、同区登戸新町の路上で発生。犯行直後に自殺した岩崎隆一容疑者=同(51)=が両手に包丁を持ち、バス待ちの児童らを次々に襲い、2人が死亡し、18人が重軽傷を負った。神奈川県警は同年9月2日、殺人と殺人未遂、銃刀法違反の容疑で岩崎容疑者を容疑者死亡のまま書類送検し、横浜地検は同年11月8日、不起訴とした。

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