新型コロナで一斉解雇「無効」 タクシー運転手、仮処分申し立て 

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う業績悪化を理由に解雇したのは無効だとして、タクシー事業などを展開するロイヤルリムジングループの70代の男性運転手が、東京都内のグループ会社に地位確認と賃金支払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てたことが16日、分かった。15日付。男性の代理人によると、新型コロナウイルスに関連する解雇で司法手続きがとられるのは初めて。

 同グループは感染拡大で業績が悪化し、8日に都内のタクシー事業を休止。運転手ら約600人を一斉に解雇した。都内の3月下旬の売り上げは通常の半分以下に落ち込んだという。

 代理人によると、男性は4月10日に業績が悪化したとして口頭で解雇を通告された。詳しい説明もないまま「休業補償よりも雇用保険の失業給付の方が労働者に有利」と言われ、退職合意書に署名したという。

 男性は取材に「これからどう生活すればいいか戸惑っている」と話した。代理人の馬奈木厳太郎(まなぎ・いずたろう)弁護士は「解雇を回避する努力が伺えず、従業員への説明もない。業績(悪化)は理解できるが、それのみで一方的に解雇することは許されない」と主張した。

 同グループのサイトによると、グループは都内と神戸市内の計6社で構成されている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ