相模原殺傷事件、植松死刑囚との「最後の接見」 罪と向き合う日は来るのか

【深層リポート】

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者の男女19人が殺害されるなどした殺傷事件は、3月31日午前0時に元職員、植松聖(さとし)死刑囚(30)の死刑判決が確定した。被告人が自らの権利を行使しなければ、刑が確定するのは判決翌日から14日目が過ぎた瞬間。戦後最悪といわれた大量殺人を犯した男は、それまでの時間をどのように過ごしたのか。「最後の接見取材」をリポートする。

ちぎれた小指

 「ここが最初にやったところで、ここが2回目にやったところです」

 3月16日の死刑判決言い渡しからおよそ10日後の朝、横浜拘置支所(横浜市港南区)の面会室に入ると、間もなく植松死刑囚が現れて深々と頭を下げ、席に着いた。従来通り「控訴はしない」と宣言しつつ、「(刑確定後に)お会いできなくなるのは名残惜しい」と話す姿は「一見、礼儀正しい若者」というこれまでの印象と変化がない。そのせいか、包帯の取れた右手小指が欠損しているのが、かえって生々しかった。

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