野田虐待死・父親第6回公判詳報 「相当強いストレス」解剖医ら証言

 千葉県野田市で昨年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判第6回公判が2日、千葉地裁(前田巌裁判長)であり、県柏児童相談所の児童心理司と心愛さんの遺体を調べた解剖医の証人尋問が行われた。主な内容は次の通り。

 【柏児相での生活】

 児童心理司 心愛ちゃんがお父さんからたたかれたり蹴られたりする状況は、本人にとっては文脈がなく、お母さんがいなくなると始まり、理不尽に感じていただろう。ある時、保護所の生活は慣れたか聞くと「夜眠れず、お父さんの夢を見る」と言っていた。

 【心愛さんの死因】

 解剖医 解剖の結果、心愛さんは病死の可能性は低く、急死したといえる。死因はケトアシドーシスによるショック死か致死性不整脈、または溺水の可能性がある。

 人間のエネルギーの元である血中の糖が少なくなったり、細胞に取り込みにくくなったりすると、血中に「ケトン体」と呼ばれる物質が出される。ケトアシドーシスとは、そのケトン体が増えすぎた状況。

 糖尿病などの原因でもケトアシドーシスになるが、心愛さんの場合は考えにくい。原因は飢餓やストレスだろう。心愛さんの血中ケトン濃度は専門家でも見たことがないほど高い数値だったので、相当強い飢餓やストレス状態だったと考えられる。

 また、肺に水が入っていたことなどから、溺水の可能性もある。

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