野田虐待死、父親第5回公判詳報 「蹴られて今も痛い」

 千葉県野田市で昨年1月、小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待して死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判第5回公判が28日、千葉地裁(前田巌裁判長)であり、心愛さんが平成29年11月、県柏児童相談所に保護された当時の小学校の担任教諭や、柏児相で心愛さんの担当だった児童福祉司と児童心理司が証言した。主な内容は次の通り。

 【いじめアンケート】

 担任教諭 29年11月6日にいじめに関するアンケートを児童に対して行った。心愛さんが「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」と訴えた。翌7日に心愛さんに聞き取った。

 心愛さんによると、お母さんがいない時、背中を蹴られたり、頭を拳で殴られたりするという。前日も頭や背中、首を蹴られたといい、頭は「今も痛い」と泣いていた。

 【柏児相の一時保護】

 児童福祉司 心愛ちゃんは7日に柏児相に保護された。右頬には色は薄いがあざがあった。お父さんは当日、面談で虐待は「事実無根」と言い、一時保護に納得しなかった。

 同月22日、心愛ちゃんと両親を児相で会わせた。お父さんが握手をしようと手を差し伸べたが、心愛ちゃんは手を引っ込めた。お父さんは「照れているのかな」と言っていたが、怖がっていたと思う。

 児童心理司 心愛ちゃんから、お父さんに夜中に起こされ、「窓の外に誰かいるから見て」と言われ、見に行くとズボンを脱がされ、パンツも一緒に脱げてしまったと聞いた。カーテンが開いていたので「誰かに見られたか心配」と言っていた。

 心愛ちゃんは児相での医学診断で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の疑いがあるとされた。

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