補修不十分でレール幅拡大 地方鉄道共通の費用難指摘

 運輸安全委員会は27日、青森県弘前市の弘南鉄道大鰐線で昨年4月、2両編成の列車が単線のカーブを走行中に脱線した事故の調査報告書を公表した。レール間の幅が広がる「軌間拡大」が起きたのが原因。木製枕木やレールを固定する装置の補修作業が十分にできておらず、不良部分が連続し、列車の走行でレールの幅が広がっていた。

 報告書は小規模な地方鉄道に共通の課題として、補修作業に充てる費用の確保が厳しく、技術力の維持、向上が難しい実態があるとして、外部の支援を受けることが必要だと指摘した。

 事故は昨年4月14日午後6時50分ごろ、弘前市の大鰐線中央弘前-弘高下間で発生。乗客10人と運転士1人にけがはなかった。弘南鉄道は事故後、老朽化した枕木のコンクリート製への交換や、枕木の検査方法の厳格化を進めた。

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