重なった行政の不手際「救える命」救えず 千葉・野田小4虐待死

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月に自宅浴室で死亡した虐待事件では、県柏児童相談所や野田市など行政機関の対応に不手際が相次いだ。事件を検証した県検証委員会の報告書は「何としても守られるべきだったし、救える命であった」と強調した。

 事件をめぐっては、平成29年11月、学校アンケートで父の勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで公判中=からの暴力を訴え、柏児相に一時保護された心愛さんは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態と診断された。しかし、柏児相は援助の方向性を決めるために必要な会議を開催せず、祖父母宅での生活などを条件とした同12月27日の一時保護解除決定時の判断も明確ではなかった。

 報告書は「担当者レベルで援助の方向が決められていたと思われる」と問題点を挙げる。

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