相模原殺傷・植松被告「責任能力ある」弁護方針に対立 差別的主張も 被告人質問

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(30)の裁判員裁判の第8回公判が24日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、弁護側の被告人質問が行われた。植松被告は「責任能力を争うのは間違っている。自分は責任能力がある」と述べ、心神喪失状態だったと無罪を主張する弁護方針に反発した。

 争点は責任能力の有無や程度。弁護側は「大麻精神病で心神喪失か心神耗弱だった」とし、検察側は完全責任能力があったとしている。

 植松被告は冒頭から「意思疎通できない重度障害者は安楽死させるべきだ」「他人の金と時間を奪っている限り守ってはいけない」などと差別的な持論を展開。

 こうした考えはやまゆり園で勤務するうちに持つようになり、事件は退職後に措置入院したころ、「役に立つ」と考えて実行を決めたという。当初は400人以上を殺害する計画で、犯行時は「必死だった」「ベストを尽くした」と述懐。「厳しい刑罰のことよりも殺害すべきだと考えていたのか」と問われると「その通りです」と言い切った。

 独善的な考えは今も変わらないとする一方、自らの行動が正しかったかは「分かりません」と言いよどむ場面もあった。

 被告人質問は残り3日間予定されている。被告の思考や精神状態がどこまで明らかになるか注目される。

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