相模原45人殺傷被告人質問詳報(9)犯行当時は「必死」で「ベスト尽くした」 独自の恋愛論も披露

 《植松聖(さとし)被告への弁護人による被告人質問は、やまゆり園を襲撃した際の話へと移っていった》

 弁護人「やまゆり園で何をしたかは(この日の)午前中(の弁護人による被告人質問)の通りですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「自分は何をしていると考えていたんですか」

 植松被告「何をしているんだ…障害者を殺傷していると分かりました」

 弁護人「(措置入院して)退院して考えてきたことを今やっていると?」

 植松被告「はい。必死でした」

 《植松被告は「必死」という言葉を強調するように話した》

 弁護人「(被害者が)しゃべれるか分かったんですか」

 植松被告「しゃべれない方は雰囲気で分かることもあります」

 弁護人「それは勤務経験からですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「しゃべれることは重要なのですか」

 植松被告「意思の疎通を図るためには必要だからです」

 弁護人「しゃべれなければ」

 植松被告「殺害しようと思っていました」

 弁護人「しゃべれたら」

 植松被告「殺害するつもりはありませんでした」

 弁護人「そのために自分の目で見たり、職員に聞いたりしたんですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「犯行時刻は夜でした。(被害者が)寝ていても判断できたんですか」

 植松被告「しゃべれる方は数名しかいないと思っていました。しゃべれる方は顔見知りというか、分かっていました」

 弁護人「知っている人がいたんですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「自分の計画通りにいきましたか」

 植松被告「ベストを尽くしました」

 《再び強調するように話す植松被告》

 弁護人「本来の計画では何人殺害するつもりだったんですか」

 植松被告「許可が取れたときの場合なので…最初は470名です」

 弁護人「やまゆり園へ行った時点では」

 植松被告「できるだけたくさん殺害しようと思いました」

 弁護人「しゃべれる人はあまりいないという話でした。しゃべれない人は殺害しようと考えたのですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「他方で、全ての人を刺したわけではなく、その場から離れました。なぜですか」

 植松被告「必死だったのでよく分かりません」

 弁護人「こういうことをするとその後どんなことが起きると思いましたか」

 植松被告「捕まると思いました」

 弁護人「厳しい刑罰のことよりもやるべきだという考えだったのですか」

 植松被告「その通りです」

 弁護人「やまゆり園を離れた後はどうしましたか」

 植松被告「津久井警察署に行きました」

 弁護人「その前は」

 植松被告「傷を洗ったり飲み物、タバコを買いました」

 弁護人「けがをしたのですか」

 植松被告「刺したときに小指をけがしました」

 弁護人「コンビニのトイレで洗ったのですか」

 植松被告「そうです」

 《その後、津久井署に向かったという植松被告》

 弁護人「自分から行ったのですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「なぜ」

 植松被告「自首をすることに意味があると思いました」

 弁護人「どういう意味ですか」

 植松被告「犯罪だと分かっているということです」

 《弁護人が話題を変えることを告げると、植松被告は「お願いします」とはきはきと答えた》

 弁護人「事件から時間がたちました。自分の行ったことは今でも間違っていないと思いますか」

 植松被告「それは分かりません」

 弁護人「(この日の)午前中に考えを話しました。その話は今も基本的に変わっていないですか」

 植松被告「はい」

 弁護人「(逮捕後、警察署や拘置所にいた際に考えていたことを)いくつか教えてください」

 植松被告「環境に対するどのような取り組みができるか。どうすればいい社会になるのか考えました」

 弁護人「結論は出ましたか」

 植松被告「例えば2人っ子政策や、恋愛学があった方がいいかもと思いました」

 弁護人「2人っ子政策とは」

 植松被告「(世界で)人口が増えすぎているので、2人っ子政策がちょうどいいと」

 《植松被告は恋愛学についても、「束縛してはいけない」「浮気をされても自分にも原因があるし、自分よりいい相手かも」などと、ここでも独自の理論を展開した》=(10)に続く

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