千葉・野田女児虐待死事件1年 最悪の結果に… 守れなかった「ひみつ」の約束

 「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりされています。先生、どうにかできませんか」

 平成29年11月6日、小学3年生だった栗原心愛(みあ)さんは、当時通っていた千葉県野田市立山崎小学校で行われた「いじめにかんするアンケート」の自由記述欄にこう書き込み、助けを求めた。アンケートの冒頭には、「ひみつをまもりますので、しょうじきにこたえてください」とある。

 その後、担任から事情を聴かれた。父親の勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで起訴=に息が止まりそうになるくらい口を塞がれ、床に押し付けられること、夏休みまで住んでいた沖縄県では母親(32)=傷害幇助(ほうじょ)罪で有罪確定=も暴力を振るわれていたことを正直に話した。右頬のあざを見られた。

 その翌日、登校すると、訪れた市児童課の職員と面談した。前日担任に聞かれた内容を話すと、県柏児童相談所に向かうことが決まった。児相でも、再び児童心理司に話を聞かれた。父親からの暴力は母親が見ていないときが多いことや、家に帰りたくないなどと話すと、その日からしばらく家族の元を離れ、児相で暮らすことになった。

 だが、児相での一時保護は2カ月も続かなかった。12月27日、父方の親族が迎えに来て、親族宅に戻った。一時保護解除に当たっては、父親と2人きりで会わないことのほかに、親族宅で暮らすことが主な条件だったが、親族宅にほど近い自宅には児相の許可なく頻繁に帰っていた。

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