千葉・野田女児虐待死事件1年 「暴れたので押さえたら…」エスカレートした父の暴力

 昨年1月24日午後11時18分、「クリハラ」と名乗る男性の声で110番通報があった。

 「子供が動かなくなりました。風呂場でもみ合いになって、動かなくなりました。ちょっと暴れたので、止めたんですけど、シャワーが勝手に出て。暴れたので押さえたら…」。通信指令の警察官が「たたいたんですか」と問うと、「たたいてないですが、押さえました」と男性は答えた。

 現場に急行した救急隊は、アパートの浴室で衣服や髪の毛がびしょびしょにぬれた少女が倒れているのを発見。既に呼吸や脈がなく、その場で死亡が確認された。

 死亡したのは千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)。解剖の結果、死亡直前は飢餓状態で、強いストレス状態にあったと診断された。

 心愛さんは当時、父親の勇一郎被告(42)=傷害致死罪などで起訴=と母親(32)=傷害幇助(ほうじょ)罪で有罪確定、当時1歳の妹の4人暮らしだった。

 かねてから勇一郎被告から虐待を受けていた心愛さんは、平成30年9月の夏休み明け直前、母親に「家に帰りたくない」と訴えたことから近所に住む父方の親族宅に約4カ月、預けられていたが、12月25日、母親の迎えで自宅に戻った。

 「もっとおいしそうに食べられないのかよ」。同月31日、家族で年越しそばを食べていると、父親に怒鳴られた。それ以上、そばがのどを通らなかった。罰として、その場で立ち続けなければならなかった。

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