何が目的だったのか、凶行の動機見えず 拳銃強奪で起訴の男

 発生から約半年。刑事責任能力の有無を調べる精神鑑定を経て、飯森裕次郎被告が起訴された。逮捕直後に「病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせい」と語った後、黙秘に転じた被告。鑑定留置が終わった後の取り調べにも口を閉ざし、凶行に至った動機は不明なままだ。

 飯森被告をめぐっては、事件前から不可解な行動がみられた。府警などによると、今年2月ごろから、多くの同級生らにフェイスブックを通じ連絡。「年賀状を出したいので住所を教えてくれませんか」などの内容だったが、同級生の多くは突然の連絡を不審に思い、返信しなかった。

 事件2日前には同級生の1人を飲みに誘ったが、返事をもらえなかった。別の同級生には「50人に連絡したが返信があったのは2、3人」とこぼしたという。

 事件現場周辺は、飯森被告が高校卒業までを過ごした土地。同級生らに会うために転居先の東京から向かった可能性もあるが、襲ったのは警察官だった。「同級生に恨みがあるとしても、警察官を襲う意味が分からない」(捜査関係者)。

 犯行後の行動も同様だ。現場から数百メートルしか離れていない住宅街を拳銃を持ったまま徘徊(はいかい)し、付近で1発発砲したとみられている。コンビニエンスストアや電車を利用するなど、人目を避けようとする意図は感じられない。

 一方で、服を購入して着替えを繰り返したり、血がついた靴を捨てたりして証拠隠滅を図るような行動もあった。公判では責任能力の有無も焦点になる可能性があり、法廷で何を語るのか注目される。

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