大阪小6女児誘拐 ボイスチャットで気を許し…未成年が狙われる「SNS」と「オンラインゲーム」

 大阪市の小学6年女児(12)が誘拐され栃木県小山(おやま)市で保護された事件で、未成年誘拐容疑で逮捕された自称派遣社員、伊藤仁士容疑者(35)はツイッターで「せつじろう」と名乗って女児の相談に乗り、「助け出してあげようと思っただけ」という趣旨の供述をしているという。18歳未満がSNSやオンラインゲームを通じて犯罪に巻き込まれる例が後を絶たない。

 伊藤容疑者はツイッターのダイレクトメッセージで「半年前に来た別の女の子がいる。しゃべり相手になってほしい」と女児を自宅に誘った。逮捕後に「『いつでも帰っていい』と(女児に)言っていた」と供述しているが、実際にはスマートフォンや靴を取り上げ、リュックサックなど所持品の一部を捨てていた。

 理解者のふりをしてSNSで女児に近づいていた伊藤容疑者だが、警察庁によると、SNSなどを起因とする18歳未満の犯罪被害は2013年以降5年連続で過去最多を更新。ツイッターのほか、学生向けSNS「ひま部」(年内でサービス終了)、若者向けSNS「ぎゃるる」などで被害が確認されたという。

 今年1月には、香川県に住む女が、福岡県に住む当時小学6年の男児に対する強制性交容疑で逮捕された。「ボイスチャット(音声会話)機能がついたオンラインゲームが接点だったとされている」と指摘するのは、ITジャーナリストの三上洋氏だ。「端末のマイク機能を使って他のプレーヤーと通話しながら長時間ゲームをすることで、子供は『このゲームのプレーヤーに悪い人はいない』と考えてしまうこともある。オンラインゲーム自体が悪ではないが、出会いや性犯罪を目的としている人物も紛れ込んでいるということだ」

 危険から子供を守るために、保護者には何ができるのか。三上氏は「携帯電話会社のフィルタリングサービスで子供のスマホの機能や閲覧できるサイトを制限できる。iPhone(アイフォーン)などの『ペアレンタルコントロール』というサービスでは、アプリのインストールや課金を制限可能だ。子供に『どんなアプリがはやっているの?』と聞くなどコミュニケーションも重要だ」とアドバイスした。

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