行方不明から1週間 靴も履かずに助け求め… なぜ450キロ離れた栃木に? 大阪不明女児保護

 行方が分からなくなってから1週間。大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が保護されたのは約450キロも離れた栃木県小山市だった。「男の家から逃げてきました」。靴も履かずに駆け込んだ交番で女児は助けを求め、「家には別の女の子もいた」と説明。女児と一緒にいた男(35)は身柄を確保され、別の少女も保護された。女児はSNSで男と連絡を取ったという。いったい何が起きていたのか。事件は急展開を迎えた。

 女児が交番を訪れたのは23日午後1時半ごろ。白のパーカに黒の上着、紺のズボン姿。緊迫した状況だったのか靴は履いていなかったが、けがや衰弱している様子はなく、自ら名乗った。大阪で行方不明になっている女児と同じ名前だったため、栃木県警が大阪府警に連絡。送られた顔写真を女児の母親に見せ、本人と確認した。

 行方不明だった女児が無事に保護された瞬間だったが、事態はそれだけで終わらなかった。「30代くらいの男の家から逃げてきた。もう1人、女の子も家にいます」。女児の説明を受け、栃木県警は急遽、女児がいたとみられる家をマーク。中に突入するタイミングを計っていたところ、午後4時20分ごろ、男が少女とともに出てきたため、身柄を確保し少女を保護した。男は特に抵抗することもなく、任意同行に応じたという。

 女児が自宅を出たのは17日午前のこと。同日夜に母親から行方不明の届け出があったことを受け、大阪府警は延べ数百人の捜査員を投入し、周辺の防犯カメラを精査したが、女児の姿は確認できなかった。

 「一刻も早く帰ってきてほしい。とにかく無事でいてほしい。それだけです」。女児の顔写真などが公開された19日夜、母親は自宅前で報道陣に心境を吐露していた。

 母親によると、女児は17日午前7時ごろ、「おなかがすいた」といい、母親が朝食を食べさせた。母親がいったん仮眠をし、11時ごろに目覚めると女児の姿はなくなっていたという。

 「どこにいるの」「誰といるの」。母親は女児のスマートフォンに無料通信アプリ「LINE(ライン)」のメッセージを次々と送ったが、既読にならず、スマホの電源は切れた状態が続いていた。

 所持金はわずか千円程度で、普段使っている自転車も残されたまま。「一体どこにいるのか」。周囲の心配が募る中、急転直下、栃木県で保護された。

 どのようにして栃木まで移動したのか。捜査関係者によると、女児は行方不明になる前から男とSNSを通じて連絡をとり合っていたとみられ、「一緒に大阪から栃木まで電車移動した」という趣旨の説明をしているという。

 ただ、男との面識はそれまではなかったとみられ、もう1人の少女との関係性も分かっていない。大阪府警や栃木県警は、男や女児らから事情を聴き、詳しい足取りを調べている。

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