台風19号 水道ほぼ復旧、再建へ前進 宮城・丸森

 台風19号で大きな被害を受け、断水が続いていた宮城県丸森町の中心部で31日、水道がほぼ復旧した。ただ、一部の世帯では現在も断水が続いており、町が調査して順次、通水させる。台風上陸から約3週間ぶりに断水から復旧し、町民からは「元の暮らしに近づいた」と安堵(あんど)の声が上がった。

 台風19号で川の氾濫や土砂崩れが相次いだ丸森町では、町内最大級の「石羽浄水場」の取水口が破損。隣接する角田市の水道管に接続するなどして応急措置を行い、10月30日までに丸森、金山、小斎、館矢間の各地区、計2686世帯で試験通水を始めた。

 一方、土砂崩れがあった地域では通水できていない場合があるといい、町は異常があれば調査するという。町は「水質の検査中なので、飲み水にはしないようにしてほしい」と呼びかけている。

 金山地区の40代女性の自宅では、1階に泥が10センチほど残っていた。水が出るようになってから部屋の中を掃除しようと考えていたといい、「やっと手をつけられた。昨晩は久しぶりに家のお風呂に入れてうれしかった」と笑顔を見せた。

 飲食店や商店からも水道の復旧を喜ぶ声が聞かれた。町中心部で理容店を営む女性(48)は、水道から出る水の色を確認していた。女性は「少し白い気がするけど、十分使える。頭を洗うときに、水はどうしても必要。これでめどがついたので、早く営業を再開させたい」と前を向いた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ