真っ赤な炎、象徴のみこむ 「やっと復元」住民悲痛 首里城火災

 真っ赤な炎が「沖縄のシンボル」をのみ込み、煙が激しく噴き上がった。那覇市で31日未明に起きた首里城の火災で、一帯は瞬く間に火の海となり、周辺の住宅街には焦げ臭いにおいが立ちこめた。太平洋戦争末期の沖縄戦で消失後、半世紀弱を経て再現された歴史ある城を襲った悲劇に住民は悲痛な声を上げた。

 「ものすごい勢いで火が上がり、正殿の骨組みが崩れて隣の建物に火が移っていった」。近所に住む白鳥律子さん(70)はパトカーのサイレン音で跳び起き、マンションの最上階に上がって消火活動を見守った。「こんなことになるなんて。やっと復元できた建物なのに悔しい」と嘆いた。

 首里城につながる守礼門の前には消防車やパトカーが並び、住民らが不安そうな表情で見守った。平良時子さん(69)は目を潤ませ「身近な人が亡くなった気持ちだ」。無職男性(66)は「県の観光の象徴が燃えてしまってショックだ。頑張って復元するしかない」と話した。

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